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そもそも気とは②

  • 執筆者の写真: 鈴木
    鈴木
  • 2021年1月18日
  • 読了時間: 2分

人体における気は、その源や分布部位や機能の違いなどによってそれぞれ異なる名称がつけられています。


源による分類

①先天の気

 ・生命活動の原動力

 ・腎に貯蔵された先天の精(生まれつき持った精)から生み出された気

 ・人体の組織や器官はこの作用を受けることでそれぞれの機能を十分に発揮する

②後天の気

 ・後天の精(飲食物)から得られる気

 ・これをさらに分類されたものが宗気と営気と衛気である


機能による分類

①原気=先天の気

 ・人体の最も根本的な気で生命力の原動力

 ・組織や器官以外の領域、生理物質の通り道を通って全身に分布する

 ・人の成長や発育を促し、臓腑の生理活動を始動させる

②宗気=後天の気

 ・飲食物と呼吸が合わさって生み出される気

 ・胸中に集まって心肺に活動を支える

 ・呼吸や発声、心拍動の力とリズムに関係する

③営気=後天の気

 ・豊かな栄養分を持ち、血の一部として脈中に入り全身をめぐる

 ・組織や器官などの活動を支える

④衛気=後天の気

 ・活動性が高く、動きが速い

 ・血脈中に拘束されることなく、皮膚や肌肉、臓腑に至るまで全身にくまなく分布する

 ・外邪の侵入を防ぐ(ウィルスなど)

 ・皮毛を潤沢に保ち、肌肉や皮毛、臓腑などを温める

 ・皮膚の収縮と弛緩による発汗の調整し、体温を一定に保つ


気は人のいろいろな作用に関与していてとても重要ということがわかります。


次回は気の作用についてお話する予定です。

 
 
 

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